天国のママに、もう一度あいたい
ポネット
日本語吹き替え版
96ヴェネチア国際映画祭 主演女優賞受賞
監督・脚本:ジャック・ドワイヨン
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル/グザビエ・ヴォーヴォワ

日本語吹き替え版声優
ポネット・・・川田妙子
「Dr.スランプ」のアラレちゃん、「大運動会」の王 鈴花
ポネットのパパ・・・大塚芳忠
「スラムダンク」の仙道、CF「i-MAC」のジェフ・ゴールドブラム
マチアス(ポネットの従兄)・・・矢島晶子
「クレヨンしんちゃん」のしんのすけ、「新機動戦記ガンダムW」のリリーナ
デルフィーヌ(ポネットの従妹)・・・岡村明美
「紅の豚」のフィオ
クレールおばさん(ポネットの叔母さん)/アントワーヌ(学校の友達) 二役・・・高山みなみ
「名探偵コナン」のコナン、「魔女の宅急便」のキキ、ウルスラ
アダ(学校の友達)・・・こおろぎさとみ
「クレヨンしんちゃん」のひまわり、「ポケットモンスター」のトケビー
カルラ(学校の友達)・・・増田ゆき
「烈火の炎」の佐古下 柳
ポネットのママ・・・原田美枝子
特別出演、声優初出演 「愛を乞うひと」「夢」「乱」

【1996年/フランス映画/カラー/1時間39分】
「ママ、ここに来て…」死んだ母を待ち続ける少女ポネットのひたむきな祈り
 ポネットの母は事故で死んでしまった。幼いポネットにわかるのは〈ママはここにいない〉 ということだけ。きっとママは会いに来てくれる…そう信じてポネットはひとり母を待 ちつづける。草原にねころび、ベッドでお祈りをして…。周りの大人が死の意味を教えても、 ポネットはその答えに満足できないまま、自分の世界に閉じこもってしまう。そして 泣き疲れた頃、静かに“奇跡”が訪れた…。
たった4歳で、一番大好きな人の死に向かい合い、のりこえたポネットの冒険
 大人にとっても受け入れがたく不可解な“死”。『ポネット』は、たった4歳で最愛の 母を失い、死に直面した少女が、残酷で悲しい暗闇の中で手探りしながらも、 なんとか自分なりのやり方で死と向かい合い、受け入れ、のりこえていくまでを描いた物語 である。
 ポネットは、大人にとってあたりまえの考えを鵜呑みにするような、要領のいいこども ではない。心が納得できるまでものごとを考え、自分の言葉で知ろうとする。 その逡巡は大人の目には痛々しくもどかしい。だが同じ時間を過ごすうちに、彼女の 純粋でひたむきな姿は、ひとが自分を生きることについて、私たちに新鮮な驚きを 呼び覚ます。この映画は“こども時間”の大切さを描いた、魂を深く揺さぶる、 稀有な、感動的な傑作である。
少女の瞳に映るのは…
「ミツバチのささやき」「禁じられた遊び」以来の世界的傑作!
 夢と現実の間をさまよう幼い少女は、映画界に名作を生み出してきた。両親の死を目の当たりにして、 墓を作り心を癒そうとする『禁じられた遊び』のポーレット、スペイン内戦の時代、精霊のささやきに 包まれてフランケンシュタインを呼ぶ『ミツバチのささやき』のアナ。そして、死んだ母を待ち続ける ポネット。そのあどけない瞳は、大人の世界の鏡となって心の奥で置き去りにされたものを映し出す。 新たなる世界的傑作の誕生だ。
物語
 プロヴァンスの田舎の村、秋。交通事故で突然ママを失った4才のポネットは、 パパからそのことを聞かされても、放心したように天井を見つめている。 ポネットには死がまだよくわからないから、泣くこともできない。 「ママはどこに行ったの?いつ帰ってくるの?」とまどうポネットは、 人形のヨヨットと一緒に、ママの帰りを待つことにする。
 パパはポネットをおばさんに預け、仕事でリヨンに向かった。年上の従姉弟、 デルフィーネとマチアスがどんなに遊ぼうと誘っても、ポネットは庭で、部屋で、 ひとりママを待ち続ける。おばさんはポネットを膝に抱いて、ママはもう帰らないこと、 ママはイエス様と一緒に天国にいることをやさしくさとす。ポネットはたずねる。
 「おばさんはなぜ天国へ行かないの?ママはあたしといたかったのに…今はなぜ違うの?」
 従姉弟が教えてくれた、好きな人が生き返るおまじないも効かない。秘密の隠れ家を決めたのに、 いつまでたってもママは会いに来てくれない。ポネットは小さな頭を働かせ、 自分なりの考えを作っていく。
 「死んだひとが戻ってこないのは、生きているひとが、そのひとをほんとうに待っていないからよ」
 周りはみんな、途方に暮れてしまう。休暇を取ってポネットに会いに来たパパも、かたくなにママを 待ち続けるポネットに苛立ち、怒り出す。
 「ママは天国だ。おまえはパパたちの世界に住んでいる。命のある世界だ。そんな考えだと、 ずっと悲しいままだぞ」泣きじゃくるポネット。
 

 ポネットは従姉弟とともに寄宿学校に入った。そこは現実と夢想とが混じり会う こどもたちだけの世界。自分の殻に閉じこもるポネットをデルフィーヌがさりげなくかばう。
 「つらいことがあったから考えてるのよ。悲しいと黙っちゃうの」
 こどもたちも、自分たちなりにポネットを受け入れていく。
ポネットは、礼拝堂にあるイエス像に魅せられる。“ママはイエス様と一緒にいる”… だからポネットは一心にお祈りをする。
 「全能の神様。ママは死にました。神様と一緒のはずです。 ママにわたしとお話するよう伝えてください」
 ユダヤ人の少女アダから、神様になるテストに合格したら願いが届く、 と聞き、いろんな試練に取り組むが、なにも変わらない。そして、アントワーヌに 「ママが死ぬのはこどもが悪い子だからだ」と言われ、ポネットは自分を責めるようになる。 マチアスがやさしく慰めてくれても、傷は癒えない。
 ポネットはリュックをしょって、ひとり寄宿舎を後にする。ママのお墓の前でひとり 泣きじゃくるポネット。「ママ、ここに来て…」
 そして、静かな奇跡が訪れた…
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